用語説明

PMFスーパー加泥材

Paper Micro Fiber

PMF(ペーパーマイクロファイバ)とは,電話帳をはじめとする紙のリサイクル過程で出る産業廃棄物「製紙スラッジ」を乾燥させ顆粒状にした材料のこと。

製紙スラッジから得られるPMFに,火力発電所から排出されるフライアッシュ(石炭灰)などを配合したもの。

従来の加泥材より流動性が高いため,シールドマシンの前面では地山の掘削と排出を容易にする。一方,排出の過程では,PMFの粒が砕かれ,繊維が土粒子と絡まることにより,泥状の土砂が自立する土砂に改良される。

PMFスーパー加泥材は,加泥材が抱えている課題を解消し,従来は困難とされていた高水圧下の砂質土層や砂礫土層においても,安全かつ経済的なシールド工法の施工を可能とする。さらに排出された土砂は再泥状化しないため,ダンプトラックへの積載性も良好で,普通の土砂として取り扱うことができる。