用語説明

RCR STD-28

Research & Develop-ment Center for Radio Systems

RCR STD-28は第二世代コードレス電話システムの標準規格(第1版)。(社)電波産業会[当時(財)電波システム開発センター]が,無線機器製造者,電気通信事業者および利用者の参加を得て,各種の電波利用システムに関する無線設備の標準的な仕様等の基本的な技術条件を「標準規格」として策定したもの。使用周波数は1.9 GHz帯,アクセス方式はTDMA/TDD(Time Division Multiple Access/Time Division Duplex),端末の電波出力は10mW以下と小電力で,家庭用や事業所用からPHS公衆サービスまで共通の端末インタフェースとして採用されている。

◆ 《RCR STD-28(第2版)》

(社)電波産業会[当時(財)電波システム開発センタ]により1993年12月に策定されたRCR STD-28(第1版)に以下の規格変更・追加を行い第2版として1995年12月に策定された。

 (1) ディジタルデータ通信に関する規格

32 kbit/s非制限ディジタル情報を伝達サービスに追加し,ディジタルデータ通信を規定した。

 (2) 自営用PHSに関する規格

複数の子機を同時に呼び出すための一斉着信を規定した。また,付加ID領域を使用した一斉呼び出しエリア方式や付加サービスとしてのフッキング通知手順などを規定した。

 (3) WLLに関する規格

海外において加入者電話サービスの提供を行うことを目的として,ハンドオーバのオプション化,CS(基地局)-PS(移動局)間の通信可能距離の延長,加入者電話および公衆電話のための付加サービス機能について規定した。

 (4) 国際化に関する規格

PHSの国際化に伴い,国際規格として必要な項目の追加・変更などを行った。

◆ 《RCR STD-34A》

(社)電波産業会が標準化した構内無線局19 GHz帯データ伝送用無線設備標準規格。