用語説明

ATMフォーラム

ATM Forum

440以上の組織(企業等)をメンバとした国際的なコンソーシアムであり,ATM機器のマルチベンダ相互接続を可能とするために,ATM技術のデファクト標準を作成するとともに,その技術の普及を推進する非営利の民間団体。1991年末に北米のシスコ,スプリント,アダプティブ,ノーザン・テレコムの4社によりATMセルフォーマットをはじめとするサービス定義,信号方式,トラヒック管理等,ATMに関する主要な項目について勧告化を進め,ATMのデファクト・スタンダードを推進するために設立された。本部は米国にあり世界中から約670社がメンバとなっている。目的は,相互接続可能なATM仕様を迅速にまとめ,産業横断的な協力推進とATM製品およびサービスの普及促進を図ることにある。1992年半ば以降,ATM Forum(ATMF)の策定した仕様はATMF仕様として,現在多くのATM-LAN製品を中心に通信機器のCPE(Customer Premise Equipment)インタフェースカードに適用されている。

ITU-Tで標準化が行われているものは,これをそのまま採用し,実装上必要な技術を付け加える形で標準を定めている。また,B-ISDNの基本技術は,公衆電気通信サービスだけでなく,LAN等の構内系の高速・広帯域化にも利用できることから,これに必要な標準化も行っている。

http://www.atmform.com

ATM(Asynchronous Transfer Mode)技術の世界統一標準規定と広範囲での普及を目指し,当時N-ISDNからB-ISDNへの展開技術としてATMを有力視していた各国の主要キャリア(主にILEC:既存地域通信事業者)と同技術による市場拡大を図りたい主要ベンダにより1991年に設立された(図)。

設立から基本仕様の規定が完了した1996年までメンバ数は増え続け,創設時の10組織足らずから一気に900組織を超える参加があった。

◆ 《ATM-DXI(ATM-Data Exchange Interface)》

ATMフォーラムのテクニカル委員会で議論されている既存端末接続のためのインタフェース。

◆ 《B-ICI(B-ISDN Inter Carrier Interface)》

ATMフォーラムで議論されているキャリア間/異種網間の相互接続性のこと。

図_ATMフォーラムの主な活動と成果