用語説明

SDM(空間分割多重)伝送技術

Space Division Multiplexing

無線基地局および無線端末に配備した個々のアンテナから同一時刻・同一周波数で異なるデータ系列の信号を送信する技術。

無線基地局および無線端末間のすべてのアンテナの組合せによって形成されるMIMOチャネルの伝達係数行列Hを,既知信号等を基に受信機側で推定し,個々のアンテナから送信されたデータ信号に分離する必要がある。代表的な信号分離アルゴリズムとしてはZF(Zero Forcing)法,最小自乗誤差(MMSE:Minimum Mean Square Error)法および最大尤度検出(MLD:Maximum Likelihood Detection)法,等がある。

◆《E-SDM(Eigenbeam-SDM:固有ビーム空間分割多重)伝送技術》

送信側で知り得たMIMOチャネルの伝達係数行列Hを特異値分解して得られる固有ベクトルを用いて指向性制御を行い,図に示すように空間的に直交した(混信のない)MIMOチャネルを形成する技術。

図_E-SDMの概念

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