用語説明

SET

Secure Electronic Transaction

インターネット等のオープンネットワーク上でのクレジットカードのオンライン決済プロトコル仕様。2大クレジット会社であるVISA,MasterCardが提携して開発中であり,事実上の業界標準になると考えられている。Microsoft,IBM,Netscape,SAIC,GTE,Terisa Systems,Verisignが参加して暗号化技術を用いて仕様を開発中。①暗号化・認証公開鍵暗号方式であるRSAを使っていること,②取引相手の認証だけでなく,商店から顧客のカード情報を隠蔽し,かつクレジット会社から顧客の取引の明細を隠蔽することをも実現していること,が特徴。SETは公開仕様となっており,ソフトウェアメーカは公開仕様に基づいてアプリケーションの開発を行う。1997年5月31日SETバージョン1.0がリリースされている。主にMaster Cardが推進。

◆ 《SECE(Secure Electronic Commerce Environment)》

「SET」をベースに,それを日本流に修正するクレジットカードのオンライン決済プロトコル仕様。SETとの互換性を保ちつつ,ボーナス一括払い,分割払いといった日本独自の決済機能や銀行口座との直接決済機能を含む。