用語説明

BA-3000(NTT ATMマルチメディアシステム)

ATMインタフェースを有するマルチメディア端末のほか,TDM,PBX,テレビ会議,LAN等の既存端末機器を収容し,ATM技術を適用して各種サービスを総合的に提供するシステム。ATM技術を適用することにより,プライベートネットワークの通信プラットフォームの構築を可能とする。PBX機能,TDM機能,LAN機能を1つのシステムで統合しマルチメディア通信のためのプラットフォームを提供する。

① ATM技術を適用したセルリレーサービス(6.3 Mbit/s),セル伝送サービス(150 Mbit/s)等の新しいネットワークサービスと接続し高速LAN間接続,ATM端末収容等によるマルチメディア通信サービスを提供。

② ATMが利用できないお客さまにも高速ディジタル伝送サービス等を用いてATMセルを伝送することにより,ATMのメリットを提供。

③ 既存PBXやTDM等の装置を活用した経済的,かつユーザニーズに応じた柔軟なシステム構成が可能で,遠隔保守等の管理機能も充実。

本システムは,ATMセルの多重/変換機能を持つセル交換モジュール(CRM:Cell Relay Module)を核として,PBXサービスと同等の音声系サービスを提供する音声サーバ(VCS:Voice Communication Server),各種LANを収容しATMセルへの変換を行うマルチプロトコルインタフェースユニット(MPL-IFU:Multi-Protocol InterFace Unit)およびこれらの各装置を統合的に管理するネットワーク管理装置(NMS:Network Management System)から構成される(図)。

◆ 《VCS(Voice Communication Server)》

NTTのマルチメディアシステムであるBA-3000を構成するノードの1つで,PBX系のサービスを提供するため既存の音声系端末を収容する音声サーバ。各ノード最大1,500内線まで既存の音声系端末が収容でき,ATMネットワークへのスムーズな移行をサポートする。ノードを連結することで最大2万4,000内線までの広域内線システムを実現できる。

◆ 《BA3000-CRM(Cell Relay Module)》

ATMセル多重/交換機能のほか,端末/網インタフェースの収容機能を有する装置。

◆ 《MPL-IFU(Multi Protocol Interfece Unit)》

LANインタフェースをATMネットワークへ収容する機能を有する装置。

図_BA-3000システム構成