用語説明

TCM(時分割伝送方式)

Time Compression Multiplexing

送信パルス列を約2倍強の速度のパルス列に変換して送出するとともに,この時間圧縮により生じる空き時間に反対方向からのパルス列を受信する方式であることからピンポン伝送と呼ばれる(正式名称はTCM)。従来よりINSネット64,高速ディジタル専用線サービス等を提供するシステムで採用されている方式。これにより,基本インタフェース(2B+D,B:64 kbit/s,D:16 kbit/s)を提供するための加入者線伝送方式は,そのラインビットレートが320 kbit/sとなることから320 kbit/sピンポン伝送方式という。また,ハイビジョン放送の伝送方式として,輝度信号と色信号を時分割多重して伝送する方法等にも応用されている。