VISUALBIOシリーズは，遺伝子配列の機能解析を支援するバイオインフォマティクス製品で，独立行政法人理化学研究所ゲノム科学総合研究センターにおいて，NTTソフトウェア（株）が有するデータベース技術・Webアプリケーション技術を活用し，開発されたシステムをベースとするソフトウェアである。遺伝子配列を配列の分類を行う「VISUALBIO Clustering」，タンパク質配列などとの類似性を基に機能情報（機能アノテーション）を自動的に注釈づけする「VISUALBIO Annotation」，遺伝子の発現解析を支援する「VISUALBIO Microarray/ Expression」から構成されており，一般に用いられることの多い遺伝子解析ソフトウェアよりも精度の高い計算を行うことが可能である。その解析結果をさまざまな形式でグラフィカルにフィードバックすることで，ヒトゲノムプロジェクトに代表されるさまざまな遺伝子解析において必要となる大量の配列解析と，これに伴う研究を支援する。

◆《バイオインフォマティクス（bioinformatics）》

バイオ（生物学）とインフォマティクス（情報学）が融合し，さまざまな生命現象を情報理論や情報技術で解明する学問分野で，生命情報学，または生物情報科学と訳される。