用語説明

アクティブ探索法

複雑な背景を持つたくさんの画像の中から,色情報を用いて目標とする物体を高速に探し出す画像探索手法。探索の過程で探索対象を含みそうもない領域を自動的に求め,この領域をスキップ(探索計算を省略)することにより,従来技術の100~1,000倍の処理速度を実現した。

アクティブ探索法には,以下の2つの技術ポイントがある。

①  類似度計算の特徴量(何を比べるか)として色ヒストグラム(その画像に含まれる各色の割合)を用いている。色ヒストグラムは物体の形状変化等に比較的影響を受けにくいため,探索対象が多少変形した場合でも探索することが可能。

②  参照画像との色ヒストグラム特徴の比較を行う際,“入力画像上のある領域との間の色ヒストグラム特徴の類似度が低ければ,そこから少しずれた領域の類似度も低い”という考え方を利用して計算量の低減を行う。