用語説明

共通線信号方式/共通線信号網

通話路とは別に通話を制御するための情報を転送する専用の伝送路を設け,これを通して呼処理信号,網管理信号等を転送する方式。共通線信号を運ぶネットワークを共通線信号網という。通話路とは別に通話を制御するための情報を転送する専用の伝送路を設け,これを通して呼処理信号,網管理信号等を転送する方式。この共通線信号を運ぶネットワークを共通線信号網という。通話路と独立の伝送路を使用するため,高速に大量の情報を通話のシーケンスにかかわりなく転送することができる。また,共通線信号網でNSP(網サービス制御局)と接続することによって,フリーダイヤルやメンバーズネットなどの高度なサービスを提供することも可能となる。

以下のような特徴がある。

① 信号の高速転送

② 通話中の信号転送

③ 豊富な信号種別および信号量

④ 通話回線の両方向運用化

◆ 《共通線(信号局コード)SP信号(Signaling Point code)》

共通線信号網で信号転送するためのアドレスとして,信号端局(SEP)および信号中継局(STP)を識別するための番号。

◆ 《信号リンク》

信号網を構成する要素の1つ。信号端局(SEP)や信号中継局(STP)を結ぶ信号制御伝送手順を有した伝送路。

◆ 《共通線両面リンク(信号網の2面構成)》

共通線信号方式は信頼性確保のために,信号網を完全対称なA面,B面の2面からなる構成としている。

◆ 《IUP(Interconnecting User Part;相互接続用ユーザ部)》

共通線信号方式で,TUP(Telephone User Part;電話ユーザ部)を基に,他事業者との相互接続における関門交換機間で適用されるユーザ部。事業者間の協議によって規定されており,NTT~NCC間で適用している。