用語説明

強誘電性液晶空間光変調器

強誘電性液晶とは,通常の液晶よりも動作速度(状態の切替速度)が早く,メモリ性を持つ液晶をいう。この強誘電性液晶の表面に光導電膜を張り合わせたものが,強誘電性液晶空間光変調器であり,光を当てると液晶面上に光の強度分布に応じた屈折率分布が記録される。さらに,液晶面に光を当てると,屈折率分布に応じてその光が回折される。このような性質を利用して,NTTは大規模光スイッチの実現に向けたホログラム型光スイッチを試作し,入力端子からの1つの信号光を1,000以上の出力端子にスイッチングする動作実験に成功した。