用語説明

教育情報プラットフォーム

教育用のアプリケーション開発にあたっての開発期間の短縮と開発費用の低減を目指している。そこで共通的な動作をプラットフォームとして機能部品化し,この部品化した機能を組み合わせることによりサービス(アプリケーション)の提供を可能にする(図)。また,システムに依存せず,機能部品の利用が容易な仕組みを実現するため,「WWWブラウザ上でのサービス提供」,「オブジェクト指向コンポーネントモデルの実現」を考慮し,機能部品はJAVA(JAVA-Beansを含む)で開発している。

◆ 《講義支援システム》

大学における質の高い講義の実現を目指して,ネットワークを利用したマルチメディア教材の有効的な活用を支援するシステム。WWWサーバ上に教育情報プラットフォームを適用した本システムを構築することにより,ネットワークにつながれたパソコンからWWWブラウザを用いて,利用することができる。

本システムを提供するサービスには以下のものがある。

 (1) シラバス(講義計画)提供サービス

学生が講義内容をさらに理解しやすくするため,講義の前後に講義の流れやポイント等の情報を提供するサービス。

 ① 講義内容の変更や進捗状況に応じて,シラバス内の週別講義概要(毎週の講義概要)等を変更することができ,常に実際の講義内容に沿ったシラバスを学生に提供することができる。

 ② シラバスの提供だけでなく,データベースに蓄積した教材を参考資料として学生に公開することができる。

 (2) 事務連絡サービス

教員から学生への講義に関する事務的な連絡(休講連絡,教室変更連絡,個人連絡)を,事務員の手を煩わすことなく,教員が研究室のパソコン等から簡単に伝えることができるサービス。

 (3) コミュニケーションサービス

学生と教員間のコミュニケーションの1つである講義内容に関する質問と回答を円滑に行うためのサービス。

 ① 学生が教員に宛てた質問とその回答は,本人とその教員のみが参照でき,学生のプライバシーを保護することを考慮している。

 ② よくある質問(FAQ:Frequently Asked Question)の内容については,教員が編集し,FAQとして学生に公開することができる。

◆ 《シラバス》

講義についての概要,講義で利用する教科書や参考資料,毎回の講義概要等,講義の計画を記述したもの。

◆ 《就職支援システム》

円滑な就職活動を支援するために,就職活動に必要な情報(企業情報,求人情報,セミナー情報,OB情報等)を提供し,また就職活動に関する情報交流(掲示板,Q&A,FAQ)の環境を実現している。

図_教育情報プラットフォームイメージ