用語説明

くん焼火災

一般に火災の初期に起こる現象で,無煙燃焼と呼ばれる炎を伴わない燃焼現象のことをいう。固体の熱分解により発生する可燃性気体の発生速度が小さく,火災を維持できないが,残留した炭素の表面燃焼は維持できる場合に起こる。たばこや線香などの,炎を伴わない燃焼がこれにあたる。通信機械室では,回路基板やケーブルが主な火災源と想定され,通電が継続されている限り比較的長い時間このようなくん焼状態が続くことが特徴となる。