用語説明

CG(コンピュータ・グラフィックス)

Computer Graphics

コンピュータを使って作成・処理した画像のこと。コンピュータによる陰影処理で実像に近い画面を創出する。膨大な演算処理を必要とするため,従来は大型の汎用機を使用していたが,小型機の性能が向上したため,ワークステーションで処理することも可能になっている。テレビCM,博覧会,展示会等でみられる特殊映像のほとんどは,こうしてつくられる。特に映画「ジュラシックパーク」で話題となったようにエンタテイメント用の映像に広く利用されているが,最近では空気や水の流れを分析する流体力学にも応用されるなど,利用分野が急拡大している。生産分野では,数値CADデータをCGに転換することで,従来考えられなかったほどのリアルなイメージが描けるようになり,生産性向上にも寄与し始めている。今後,コンピュータの能力がアップするのにつれ,CADとCGを結んだシステムが一般化していきそうである。

◆ 《スケマティック機能》

映像素材の加工や動きデータの構造をフローチャート形式で編集や設定する機能。CG特有の機能。

◆ 《タイムワープ機能》

前後の複数のコマから,該当フレームの映像を演算によって生成し,滑らかな可変速映像をつくり出す機能。CGで使用される。VTRのように既存の画像データの読み出し方を変えるだけでなく,素材映像に可変速効果を施す。

◆ 《ディスプレイスメントマッピング機能》

素材画像をその輝度や色情報を基に3次元空間上で滑らかに変形させる機能。CGで使用される。

◆ 《ペイント機能》

コンピュータグラフィックス(CG)特有の機能。様々な機能を持つ電子ペンとタブレットにより,CRTを見ながら,電子キャンパスに絵を描いたり,画像に対して加筆修正を行う機能。

◆ 《レンダリング(rendering)》

画像を計算で求めながら生成する処理。CGで使用。