用語説明

小ゾーン方式

移動体通信サービスにおいて,サービスエリアを複数の小ゾーンに細分化し,送信電力の小さな基地局で各ゾーンをカバーすることにより同一周波数を地域的に反復して使用する方式である。小ゾーン方式では送信電力が小さいため干渉条件上,同一周波数を繰返し使用できる距離を短くできるので,面的な周波数の利用率が大幅に向上でき,収容する加入者数を増大することができる。この小ゾーンのことをセルということがある。

◆ 《大ゾーン方式》

1つの基地局で広いサービスエリアをカバーする方式である。この方式は,装置構成,無線回路制御方式等が比較的簡単という利点があるが,周波数の地理的繰返し使用効率が極めて悪いという欠点がある。タクシー無線などの業務用移動通信に使われている。