用語説明

CIDR

Classless Inter-Domain Routing

従来のクラスA,B,Cといった3つのクラス分けを廃止し,任意の境界でネットワーク部,ホスト部を分けることができる方式。アドレス不足の問題を現在の32 bitのアドレス体系の中で解決するための手段。従来の8bit単位で区切られたクラスという考え方をなくしたもので,これによりアドレス空間の有効利用とルーチング情報の削減を可能にしている。インターネットアドレスを階層的に割り当てたり,連続したネットワークを1つのネットワークに集成したのち情報交換することにより,インターネット接続需要の急速な増加により生じた,①割当て可能なアドレスの枯渇,②管理すべき経路情報量がルータの能力を超える,といった問題を一時的に解決する。インターネットにおいて必要なIPアドレスは,ネットワークアドレス部とホストアドレス部に分かれていて,さらにネットワークアドレス部の幅とホストアドレス部の幅により4つのクラス(クラスA,クラスB,クラスC,クラスD)に分類されている。最近のインターネット接続需要の急速な増加でクラスBのアドレス取得希望者が殺到しており,IPアドレスの枯渇で新たなクラスBアドレスを取得するのが困難な状況になっている。