各業界の情報をいち早く正確に入手するための必須ツールとして既存の電子メールやCS等によるサービスが利用されてきたが，多くの利用者から，①時間に束縛されずに必要なときに必要な会見映像を見たい，②映像とテキストを組み合わせて見たい，③ビデオに録画する手間を省きたい，④過去の会見テキストを読んでみたい，等の要望があり，これらの声にこたえNTTと朝日新聞社が共同で開発した。

政治・経済・社会等，各界のキーパーソンによる記者会見の全容を，臨場感あふれる映像・音声，および一字一句漏らさないフルテキストで提供する。記者会見上の生の映像をそのままディジタル化し，(1) MPEG-1（1.5 Mbit/s），(2) H.261（128 kbit/s）の２つのビデオフォーマットで提供する。

(1) MPEG-1のビデオ

PHOENIXプロジェクトによる光ファイバネットワークで視聴でき，ビデオCD並みの映像クオリティで会見者の表情を克明に伝える。MPEG-1はCD-ROMの伝送速度に適しており，品質はVTR並みで1～1.5 Mbit/sの伝送速度を対象としている。

(2) H.261ビデオ

光ファイバネットワークのほか，広く普及しているISDN回線を用いても視聴できるため，XePhionによる光ファイバネットワークエリア外であっても利用可能。H.261はMPEG-1の基本となった方式であり，品質はテレビ電話並みで64～1,920 kbit/sの伝送速度を対象としている。