用語説明

COGENT(協調作業支援環境)

会議等における情報共有による協調作業の効率化を図るためにNTTが開発したシステム。会議運行をコンピュータやコンピュータネットワーク,映像処理装置等で統合的に支援する。従来のプレゼンテーションルームのような一方的な情報提示ばかりではなく,情報の蓄積/共有/検索支援,コミュニケーション支援,問題解決や意志決定などの協調作業を支援する(図)。

COGENTでは,会議卓上に各々の会議参加者に対してネットワーク化したコンピュータが用意され,表示制御スイッチの操作により個人の情報を参加者全員で共用することができる。複数の人がある目的のために,協力しながら作業を進めることが協調作業であり,ビジネス活動からボランティア,団体で行う趣味に至るまで,私たちの社会活動のほとんどは協調作業であるということができる。会議は企業における代表的な協調作業であり,情報の伝達,様々なアイデアの創造や展開,各種調整,組織としての意思決定を行うための重要なプロセスである。このため,一般のオフィスワークでも,作業の半分は会議に費やされているとの報告がある。広義の協調作業支援は協調作業の効率を高めるような道具や方法論のすべてを指すが,狭義の協調作業支援はコンピュータによる支援を指す。協調作業支援を行うコンピュータシステムをグループウェアという。

図_COGENT(協調作業支援機能)