用語説明

ノーツ

電子メールや不定形文書データベースを核とする知的生産ソフトウェアで,社内外の情報共有と意志決定の円滑化を支援し,グループウェアの代名詞とされている。Lotus社が開発している。

ノーツにはサーバ用とクライアント用の2種類がある。サーバには「ノーツドミノ」をインストールし,サーバ上のノーツにアクセスするには,クライアント側に「ノーツ(クライアント)」をインストールしなくてはいけない。

◆ 《NPN(ノーツパブリックネットワーク)》

オープンなネットワーク上に国内外の通信事業者(キャリア)がノーツサーバを設置し,サービスを提供する。これまでサーバシステムにかかっていた莫大なコストと手間を大きく削除できるだけでなく,ノーツによる世界的なネットワークを簡単に構築できるようになる。

日本では1996年8月からNTTと(株)NTT PCコミュニケーションズがLotus社と技術提携してNNAS(NTT Network Application Service by Notes)サービスを開始しているほか,(株)NTTデータやNECもLotus社と同様の提携を結んでいる。

◆ 《INS(Internet Notes Service)》

インターネットノーツサービスの略で,ノーツサーバをレンタルで使用できるサービス。ID発行会社がLotus社のスーパーオフィスの一部として販売されていた「パーソナルノーツ」のユーザにIDを発行し,ユーザはそのIDを使って企業のノーツサーバにアクセスする。そのため,ユーザはサーバの保守やノーツの契約に惑わされることなく,簡単にノーツを導入することができる。

◆ 《ノーツコンポーネント

ノーツに表計算,グラフ,メモ,スケジュール管理等のアプリケーションを部品(コンポーネント)として組み込み,ノーツ上でデータの作成や編集,配布を可能にするもの。

◆ 《ドミノアクション》

ロータスドミノを使って,WWWサイトを簡単に作成するためのアプリケーション。簡単な質問に答えていくだけで,ノーツのデータベースインターネット上でWWWホームページとして公開できる。原案の作成から実際に公開するまでのプロセスワークフローとして自動化することも可能。