用語説明

ハッシュ関数

可変長のデータを圧縮して固定長のデータに変換する特殊関数。ディジタル署名等で公開鍵暗号の計算量を少なくし,結果を一定の長さにするために用いられる。

任意長の電子データを特殊なアルゴリズム(演算)で一定の大きさに圧縮する技術。ハッシュ関数に求められる性質として,一方向性(メッセージダイジェストハッシュ値)から元の電子データを求めることが計算量的に困難)と,非衝突性(同じメッセージダイジェストとなる2つの電子データの組を求めることが計算量的に困難)などがある。
これにより,電子データとメッセージダイジェストの関係は,理論上は多対一写像であるが,実質的には一対一写像として取り扱われる。
◆ 《MD5》

RSA社(米国)が提供するハッシュ関数で可変長データを128 bitのデータに圧縮する。

◆ 《SHA》

NSA(National Security Agency)社(米国)が開発したハッシュ関数で可変長データを160 bitのデータに圧縮する。

◆ 《SHA-1(Secure Hash Algorithm-1)》

仕様が公開されている1方向性ハッシュ関数で,可変長のデータを圧縮して固定長のデータに変換する関数。