用語説明

光カード

クレジットカード大のカード上に銀粒子の記録層をつくり,レーザ光を照射して情報を書き込んだカードである。書き込んだ情報を再生するだけのRMO型と,新しい情報を追加して書き込めるWORM型の2種類があるが,書き込んである情報の修正(書き替え)はできない。このカードの記憶容量は2.8 Mbyte(280万byte),1枚に電話帳1冊分のデータを書き込むことができる。クレジットカードなどの磁気カードに比べ3万倍,ICカードに比べ300倍以上の容量を持っている。価格もカード自体1,000円以下でICカード等より安くなっている。記憶容量が大きいこと,安いこと,内容の改ざんができないことなどから,個人情報の集約等に便利である。特に個人の診療記録を一括蓄積する診療カルテとして利用することが可能である。膨大なデータの蓄積が必要な写真等,イメージ情報にも利用できることから,メーカでは大学,病院等と協力,実用化のための開発を急いでいる。

◆ 《データピット》

光カードのデータを記録してある小さな穴(5μm)のこと。この穴と穴の開いていない部分の反射率の違いを0,1としてデータを記録する。