用語説明

ポータブル衛星通信地球局(PUES)

Portable User Earth Station

NTTが開発した人手による運搬,設営が可能(ポータブル)な小型・軽量化Ku帯衛星通信地球局。本地球局はISDN中継系・加入者系統合衛星通信方式(DYANETⅡ)用の地球局をベースに,大幅に小型・軽量化した。アンテナ口径1.2mØ,総重量約100 kg(約20 kgの運搬単位に分割可能)。TDMA多元接続方式により,端末インタフェースとしてISDN基本インタフェース(2B+D)を8回線,または1次群インタフェースを2回線提供可能で,電話サービスのみならず,映像,データ等多彩なサービスを提供できる。ISDNサービスに接続されている端末を接続(INSネット64:最大8回線,INSネット1500:最大2回線)することによりISDN加入者の救済が可能になる。またターミナルアダプタによりアナログ端末として,災害時の特設公衆電話としても使用でき,「兵庫県南部地震」(阪神・淡路大震災)において利用された。

◆ 《HPC》

ポータブル衛星通信地球局に構成されているアンテナ送受信装置の大電力増幅器のこと。CONV(周波数変換器)から出力された1.2 GHz帯信号を14 GHz帯に周波数変換した後,通信衛星に向けて信号を必要なレベルにまで増幅する機能を持っている。送信給電系の損失を極力低減させ最小限の送信出力で所要送信電力を得るためHPCをANTの近傍に設置する構成とした。

◆ 《LNB》

ポータブル衛星通信地球局に構成されているアンテナ送受信装置の低雑音増幅装置。通信衛星からの12 GHz帯の受信信号を低雑音増幅した後,1.2 GHz帯に周波数変換する機能を有している。