用語説明

マグニチュード(M)

地震の大きさを表す尺度には,マグニチュードと震度がある。震度がある場所の地震動の大きさを表すのに対して,マグニチュードは地震そのものの大きさを定量的に表す尺度となるもので,定義の方式により,幾つもの種類があるが,日本では坪井の式が用いられている。

M=log10A+1.73log10Δ-0.83

A:最大地動振幅(ミクロン単位)

Δ:観測点の震央距離(km単位)

地震のエネルギーは,Mの増大につれて大きくなり,Mが1増えるとエネルギーは約30倍になる。

M7以上を大地震,M8以上を巨大地震と呼ぶ。

◆ 《震度》

地震が発生した場合のある場所(各地)での地震の強さを階級に分けて示したもの。

◆ 《直下型地震》

陸地で発生する地震は震央からみればすべて直下型地震である。この用語が意味を持つのは「首都圏直下型地震」のように場所を指定した場合である。直下型地震は,震央になるため,マグニチュードが小さい割に地震動が強く,被害が大きくなる。

◆ 《震度階V》

地震動の強さの程度を表す尺度で,震度階Vは壁に割れ目が入り,墓石,石灯篭が倒れたり,煙突,石垣等が破損する程度の地震を示す。