用語説明

ミッシング・リンク

Missing Link

世界の人口の70%以上を占める発展途上国は,全世界の電話の7%しか使っていないのに比べ,世界の電話の4分の3は米国,日本を含む8つの先進国に集中している。このような電気通信分野の南北問題に対処する有効な方策を検討するため,1982年にナイロビで開催されたITUの全権委員会議において,「電気通信の世界的な発展のための独立委員会」が設置された。ミッシング・リンクとは,この委員会が1984年にまとめた報告書のタイトルである。同報告書では,発展途上国における電気通信の現状が劣悪であることの主たる理由は,電気通信のインフラストラクチャに十分な投資が欠けていることであるとして,投資を増強することが重要であると強調している。