用語説明

GE-PON

Gigabit Ethernet-Passive Optical Network

イーサネット技術をアクセス区間(加入者収容局-加入者宅間)に適用可能なようにIEEEにてIEEE802.3ahとして2004年6月に標準化された高速光アクセス方法。

PON技術およびLANで使用されているイーサネット技術を適用することにより,アクセス区間の経済的な光化を実現している。最大1Gbit/sの双方向通信が可能であり,PONの特徴である複数加入者による帯域共有時でも加入者当り数十Mbit/s程度の帯域を確保することが可能となる。

なお,IEEEにおいてはEPONと呼ばれているが,ギガビットの通信速度を持つことから日本ではGE-PONと呼ばれることが多い。

◆《PON(Passive Optical Network)》

アクセス網形態の1つで,「Passive Optical Network」の略称。光-電気変換を行わず,低コストな受動(Passive)素子である光スプリッタを用いて光信号を複数に分岐して,一心の光ファイバを複数ユーザで共有する方式。SS,ADSと比較してPDS(Passive Double Star)と呼ばれることもある。

一般的なPONシステムは,加入者収容局に設置されるOLT(Optical Line Terminal:光加入者線端局装置)と加入者宅内/構内に設置されるONU(Optical Network Unit:光加入者線終端装置),および光ファイバと光スプリッタにて構成される。OLTは光ファイバおよび光スプリッタを介して複数のONUと接続される。

OLTおよび光ファイバを複数の加入者で共用することにより,経済的な光化が可能となる。

FTTH(Fiber To The Home:一般家庭まで光化を行うこと)の実現手段として用いられることが多い。

◆《SS(Single Star)》

局内装置と加入者宅内装置が光ファイバを介して1対1で接続される方式。一般的に,加入者が少ない場合はSS方式がコスト的にも有利であるが,加入者が多くなると設備量が増え,ネットワークのコストが上昇する。高速イーサネットサービス等の高速広帯域を要求されるサービス提供に向いている。

FTTB(Fiber To The Business/ Building:企業ユーザまたは加入者ビルまで光化を行うこと)の実現手段として用いられることが多い。

◆《ADS (Active Double Star)》

加入者収容局と加入者宅間に設置される多重化装置にて複数の加入者の信号を多重化し,1対多で接続する方式。一般的に多重化装置では,加入者区間の電気信号を多重化し,光信号で局内装置に伝送する。PONとの違いは,PONがアクセス区間のオール光化を実施することに対し,ADSでは加入者収容局から多重化装置間のみを光化し,多重化装置から加入者宅までの区間は従来のメタルケーブルを利用することである。

多重化装置の設置場所にある程度の加入者が集まることが必要であるが,複数ユーザで設備の共用が可能なため,経済的な伝送路の光化が可能である。また,PONと異なり,多重化装置から加入者宅までの区間は従来のメタルケーブルを利用するため,光ケーブルの敷設にかかわる初期導入コストを削減可能である。その反面,広帯域なサービスの提供には向かない。

FTTC(Fiber To The Curb:き線点などのある程度の加入者を確保できるポイントまで光化を行うこと)の実現手段として用いられることが多い。

図_PONの構成図