用語説明

GSC(世界電気通信標準化協調機構)

Grobal Standards Collaboration Group

ITUの標準化活動を支援することを目的に,1989年8月に米国T1(Standards Committee T1)委員会の提案により,日本のTTC(The Telecommunication Technology Committee;電信電話技術委員会)と欧州のETSI(European Telecommunications Standards Institute;欧州電気通信標準化機構)の3者で構成する地域間電気通信標準化会議(ITSC:Interregional Telecommunication Standardization Conference)が発足した。そして1992年の第3回会合からは,ACIF(オーストラリア通信産業フォーラム),TSACC(Telecommuni-cation Standards Advisory Council of Canada;カナダ電気通信標準化諮問委員会),およびTTA(Telecommunication Technology Association of Korea;韓国通信技術協会)が新たなメンバとして加わり,名称も現在のGSCと改められた。これまで3回(ITSCから通算では5回)の会合等を通じて,各国の標準化活動に関する情報や,国際標準化に向けた意見交換および討議が行われてきている。

GSC活動(含ITSC)のこれまでの主要な成果は次のとおり。

① 活動はすべての民間標準化機関にオープン。

② 標準化機関に共通な重要標準化項目の選定および活動状況の情報交換。

③ 互恵をベースにした技術情報の相互交換および技術委員会への相互出席。

④ IPR政策に関する協調と情報交換。

⑤ フォーラム/コンソーシアム活動に対する協調と情報交換,また,当面の重点課題は,B-ISDN,IN,TMN,UPT,SDH。