NTTアイティ（株）が，これまで蓄積してきた音声認識合成に関する技術・ノウハウやシステム構築技術を結集するとともに，新たに音声対話処理フロー（音声処理アプリケーション）の記述に適したVoice XML（VXML: Voice eXtensible Markup Language）への対応を図り，ボイスポータルサービスの提供を可能にしたプラットフォーム。

本プラットフォームでは，音声対話処理フローの記述に適したVXMLを採用し，音声認識処理や電話回線制御等の専門的な技術・知識がなくても，インターネットで提供されている天気予報や道路交通情報，飲食店情報，ニュース等の各種情報を，固定電話や携帯電話から音声情報として取り出しできるボイスポータルサービスを容易に実現することができる。

◆《Voice XML（Voice eXtensible Markup Language）》

音声によるインターネットコンテンツへのアクセスを可能とするコンテンツ記述言語として，国際的な標準化団体W3Cにより2000年5月に標準化された。

①　Voice XML Version 1.0：約50のタグが定義されており，利用者とシステムとの音声対話に必要となる処理や，インターネットアクセスに必要な処理等が記述できる。CGIやJavaプログラミングと組み合わせて使用することで動的なコンテンツを作成することもできる。

②　Voice XML Version 2.0：マルチモーダル対話機能を強化したワーキングドラフト。2001年10月にW3Cより公開されている。