NTTが開発した仮想統合データベース構築用（分散）情報検索システムのこと。インターネットのような広域ネットワークで情報を検索するための基本的な手段を提供するシステム。ネットワーク上に複数（分散）配置した，情報検索（Ingrid）機能を搭載したサーバ（コンピュータ）が協調し，互いの持つデータベース（情報）の関係付け（キーワードの索引付け）を行う。これによりインターネット上に分散している情報をあたかも１つの巨大なデータベースとして検索できる。従来の集中検索システムでは，検索対象となるデータをいったん１つのコンピュータに収集してキーワードの索引付けを行っている。検索対象（情報量）の増大につれ管理コストの低減（ハードウェアへの投資）やシステムの処理能力に限界があるとされていた。NTTでは1996年10月からインターネット上で公開実験を行っている。

http://www.ingrid.org/。