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11月号 2016 Vol. 14 No.11

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■ 概要
お客さまとの信頼関係を築き、お客さまの未来を見つめて新しい価値を提供していくことを通して、グローバルにブランド力を高めていくことが重要と語る植木英次NTTデータ代表取締役常務執行役員に、NTTデータが今後どのような姿勢で市場に挑むのかを伺いました。

Front-line Researchers

■ 概要
音声認識を入力に用いるインタフェース。いまや「当たり前」の存在となってきました。しかし、現在、一般的に使われている技術では、周囲が騒がしかったり話者とマイクが離れていたりするとその認識性能が下がってしまうため、音声処理要素技術の高精度化に期待が集まります。適切に動作する音声認識の実現をめざし、昨年、世界一の技術を生み出した NTTコミュニケーション科学基礎研究所の中谷智広上席特別研究員に、最新の研究成果と研究者としての姿勢を伺いました。

Feature Articles: Basic Research Envisioning Future Communication

■ 概要
AI(人工知能)技術の進展と期待の中で、通信からコミュニケーションへのパラダイムシフトが起こりつつあります。こうした中で、NTTが取り組んでいるAI関連の研究開発戦略を紹介するとともに、NTTコミュニケーション科学基礎研究所で現在進みつつある研究を紹介しながらコミュニケーション科学の果たす役割と将来像についても考えます。
■ 概要
現在のスマートフォンどうしの通話では多くの場合VoLTE方式が使われており、これまでの固定電話や3G携帯電話(フィーチャーフォン)よりも、より自然な音声で会話を楽しむことができるようになっています。また、IPTVをはじめとする放送においても音声の高品質化が計画されており、より臨場感の高いコンテンツを楽しむことができるようになります。本稿ではこのような高品質な音源を伝送するための基礎技術である音声音響符号化技術について紹介します。
■ 概要
2次の多項式回帰では、要因の組合せを考慮することで線形回帰(1次の多項式回帰)よりもデータに適合したモデルを得ることが期待できますが、要因数が多くなると組合せ数が膨大になり実現が困難になります。本稿では、NTTコミュニケーション科学基礎研究所が開発した要因数が多いデータでも組合せを効率的に扱うことで解析を可能にし、初期値非依存な学習アルゴリズムにより解析結果を得るのを容易にするConvex Factorization Machines(CFM)を紹介します。
■ 概要
ここ数年で大きく進歩し、一気に身近な存在となってきた雑談システムですが、音声認識誤りや扱える話題の範囲の狭さなど、まだまだ課題も多く残されています。本稿では、雑談システムの発話内容の改善および実ロボットへの搭載に関する取り組みと、ロボットを複数体としたときの対話破綻回避効果について紹介します。
■ 概要
1〜2歳ごろの初期の語彙発達において、日本語を習得する子どもは英語を習得する子どもに比べて、語の獲得が緩やかであり、発話できる語彙数が少ないことが知られています。一方で、日本語児は新しい語を正確に学習する能力を早期から持つことが分かってきました。なぜ、日本語児は語の学習が正確なのに発話できる語彙数が少ないのでしょうか。本稿では、その謎を探るために、日本語児と英語児に対する母親の発話スタイルを比較し、子どもの語の獲得との関係を検討した研究成果について紹介します。
■ 概要
スポーツで勝つためには、頑健な「体」だけでなく、優れた「技」や動じない「心」を備えることが重要です。これらは脳の情報処理によって支えられていますが、従来の計測手法でその仕組みに迫るには限界があります。NTTコミュニケーション科学基礎研究所では、バーチャルリアリティ技術を用いて、スポーツ選手の生体情報をセンシングし、勝つための脳情報処理のエッセンスを解読することをめざしています。
■ 概要
本稿では、うつ病患者の家族介護者を支援するために開発した介護記録用Webアプリ「みまもメイト」の紹介とそのホームユース調査について報告します。ホームユース後のインタビューから、家族介護者がみまもメイトを利用することによって、自身の介護活動を客観的に見つめ直す効果や、家族介護者とうつ病患者間のコミュニケーション改善に効果があることが分かりました。

Regular Articles

■ 概要
InP系ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)は、光通信用集積回路に適した高速性を特長とするトランジスタです。回路の高性能化に向けては更なるHBTの高速化が必要不可欠です。HBT高速化に向けては素子微細化と合わせて注入電流密度を増加させることで、HBTの充放電時間を短縮することが有効です。しかしながら、高電流密度化による素子温度の上昇が電気的特性を劣化させる要因となるため、素子放熱性の改善が大きな課題となっています。本稿では、基板転写技術を取り入れた新しいトランジスタ構造を提案し、その放熱性の向上効果について紹介します。

Global Standardization Activities

■ 概要
IEC TC86(Technical Committee86:第86専門委員会)はIEC(International Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)において光ファイバ通信に関する国際規格制定を担う標準化組織です。ここではIEC TC86における標準化活動概要と、2015〜2016年の会合で議論されたトピック、および今後のIECにおける標準化戦略について紹介します。

Information

■ 概要
NTTコミュニケーション科学基礎研究所では、最新の研究成果を多くの方々に知っていただくイベントとして、2016年6月2、3日に「オープンハウス2016」を開催しました。ここではその開催模様を報告します。

Short Reports

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部での受賞もしくは投稿した論文の抄録

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