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2月号 2024 Vol. 22 No. 2

English

Front-line Researchers

■ 概要
物性物理学の世界では、現象に関する理論が発表されてから20年、30年後にそれが実験により検証されたということがよくあります。その一例である、電子がお互いに影響を及ぼし合うことで全体として元々はなかった性質を獲得するという現象—「多体効果」—の研究を通して、超伝導体と通常の金属の接合界面で起こる「アンドレーエフ反射」に類似する現象を、超伝導体以外の物質で世界で初めて観測することに成功したNTT物性科学基礎研究所 村木康二上席特別研究員に、その実験と、その舞台となる分数量子ホール効果(多体効果の1つ)の研究、「基礎研究は地図をつくるような仕事である」という例えとそれに臨むチャレンジへの思いを伺いました。

Rising Researchers

■ 概要
2022年の世界のITサービスのマーケット規模は1.3兆USドル(約150兆円)と報告されており、市場の要求によって生み出された膨大なソフトウェアは、私たちの生活に大きな価値をもたらす一方で、さまざまな問題を引き起こすことも指摘されています。これらの問題の解決に向けて、ソフトウェアを増やす(生産)ことに目を向けるだけではなく、ソフトウェアを減らす(減量)ためのアプローチが期待されています。今回は「ソフトウェアデジタルツイン」の研究に取り組む、斎藤忍特別研究員にお話を聞きました。

Feature Articles: Recent Developments in the IOWN Global Forum

■ 概要
スマートワールドの実現に向け、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想では超大容量、超低遅延、超低消費電力を実現する次世代コミュニケーション基盤をめざしています。IOWN Global Forumは、グローバルなメンバ企業と共同でIOWNの技術アーキテクチャおよびユースケースを策定し、PoC(Proof of Concept)、実装検証を進めてきました。本稿では、IOWN Global Forumの最新の活動状況およびその成果であるPoCリファレンス文書、リファレンス実装モデル文書について紹介します。
■ 概要
IOWN Global Forumでは、低遅延・低消費電力を実現するネットワーク基盤としてOpen All-Photonic Network (Open APN)を提案しており、昨年度アーキテクチャ文書である「Open APN Functional Architecture Release 1」を発行しました。本稿では、アーキテクチャ文書を発行してからのOpen APNの詳細化、実用化に向けた取り組みについて紹介します。
■ 概要
IOWN for Mobile Network Task Force(IMN-TF)にてIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)におけるモバイルおよびトランスポートネットワークにかかわる技術トピックとして、モバイル領域における5G(第5世代移動通信システム)の現状から6G(第6世代移動通信システム)に向けたトランスポートネットワークの主要要件の検討、IOWN Global Forum がめざすユースケースを実現するうえでの技術ギャップの分析と解決提案、さらにAPN(All-Photonics Network)およびDCI(Data Centric Infrastructure)フレームワークを活用した将来のトランスポートネットワーク・アーキテクチャの探究などの活動を行っています。本稿では、その活動内容を紹介します。
■ 概要
IOWN Global Forumでは、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)技術の社会実装に向けた取り組みが進んでいます。本稿では、新たに発行されたIOWN Data Hub Functional Architecture 2.0およびPoC(Proof of Concept)Referenceを中心に、IOWN Global Forumにおけるストレージサービスの検討の進捗ならびにNTT研究所におけるIOWN Data Hub(IDH)に関連する取り組みについて紹介します。
■ 概要
IOWN Global Forumは、IOWN APN(All-Photonics Network)の高速、低遅延といった特徴を活用した新たなICT基盤、「Data Centric Infrastructure(DCI)」を提案しています。本稿では、2023年3月に発表された「DCI機能アーキテクチャ2.0版」を基にIOWN Global Forumが定義するDCIのアーキテクチャを解説し、今のICT基盤が抱えるスケーラビリティ、パフォーマンス、低消費電力といった課題に対するDCIの優位性を説明します。IOWNが提案する新たなICT基盤、DCIへの理解を深めてください。

Global Standardization Activities

■ 概要
Wi-Fiとして認知されているIEEE 802.11無線LANシステムは、PCやスマートフォンのみならず家電やIoT(Internet of Things)機器などにも使用され、その適用領域はコンシューマ市場に加えて、工業や農業、スタジアムWi-Fiなどのビジネス市場にも拡大しています。ここではIEEE 802.11無線LANシステムの次世代の主流規格であるIEEE 802.11be、およびその次の世代の規格となるIEEE 802.11bnの最新動向を紹介します。

Practical Field Information about Telecommunication Technologies

■ 概要
通信技術の基礎知識をテーマとするシリーズ第80弾となる本稿では、NTT東日本技術協力センタが開発した、光定期試験データに基づいて光ファイバの伝送損失の将来予測をする「光損失予測ツール1.0」を紹介します。

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部での受賞もしくは投稿した論文の抄録

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