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8月号 2026 Vol. 24 No. 8

Front-line Researchers

■ 概要
画像・映像の容量を効果的に圧縮する符号化技術は、昨今のマルチモーダルで膨大な情報を効率良く伝送させなくてはならない世の中で、最先端の研究領域へと発展しました。NTTコンピュータ&データサイエンス研究所の高村誠之客員上席特別研究員はこの分野で世界的に著名な研究者として、さまざまなアイデアに基づき新たな符号化方式を次々と提案してきました。そして最近は画像を構成する最小単位である光子のレベルで撮像、伝送・蓄積、表示していく究極的な映像システムの探求にも挑戦されています。今回の取材では、最新の研究成果や今後に向けたビジョン、そしてIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)フェローの立場から見た日本の研究力の底上げ、学生ら若い研究者の育成について伺いました。

Rising Researchers

■ 概要
2024年に発覚した、OSS「liblzma」(ファイル圧縮ライブラリ)のバックドア事件は、OSの基幹ライブラリすら標的となることを示し、OSSサプライチェーンの信頼性を根本から揺るがしました。幸いにしてこの事件は、世界中にある無数のシステムに導入される前に発見・対処されましたが、このような深刻な事態を受け、サイバーセキュリティのさらなる強化が急務となっています。今回は「OSSサプライチェーンのセキュリティ強化」のトップランナー、須田瑛大特別研究員に話を伺いました。

Feature Articles: AI for Quality Growth―NTT Group’s AI Research and Business

■ 概要
NTTグループは、企業の持続的かつ質の高い成長をAI(人工知能)で支える独自の戦略「AI for Quality Growth」を目標に、AIビジネスを推進しています。その中核を担うのが、2025年10月20日に記者発表され商用提供が開始された、軽量でありながら高性能な日本語処理能力を備える大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi 2」です。本稿では、NTTグループのAI戦略を概観するとともに、tsuzumiからtsuzumi 2への進化ポイントを中心に、NTT版LLM「tsuzumi」の現在地を紹介します。
■ 概要
膨大な計算リソースやセキュリティリスクといった課題を抱えるLLM(Large Language Models)に対し、NTTは軽量かつ高性能な日本語LLM「tsuzumi」の研究開発に取り組んでいます。本稿では、日本語に最適化したトークナイザやアラインメント学習、ソフトウェア開発能力の向上、および視覚能力の拡張といった技術的な取り組みと今後の展望について紹介します。
■ 概要
近年のenterprise search(社内検索エンジン)は、社内文書、業務システム、Web など複数の情報源を横断して活用する方向へ進んでいますが、実務では人への確認が必要な情報も少なくありません。本稿では、NTTのLLM(Large Language Models)「tsuzumi」を基盤とし、複数の専門エージェントをオーケストレータが統括する tsuzumi orchestra searchのコンセプトについて紹介します。本システムは、社内外の情報源と社員への問合せを組み合わせ、不足情報を補いながら、業務上の判断や提案に必要な情報収集と整理の支援をめざしています。

Global Standardization Activities

■ 概要
ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)SG(Study Group)21 WP(Working Party)1、2、4およびその配下のQ(Question)の中間会合が2026年3月16〜20日にかけてスイスのジュネーブにて開催されました。本稿では会合概要を紹介するとともに、NTTドコモとNTTが共同で提案を進めてきた一人称ILE(First-person Transfer Immersive Live Experience)に関する勧告(ITU-T H.430.9)の完成が合意されましたので、その内容を紹介します。

Practical Field Information about Telecommunication Technologies

■ 概要
本稿では、通信設備が設置されている地下構造物に滞留する水について多角的な分析を行い、滞留水が作業者の健康や設備の部材に与える影響についてリスク評価した調査事例を紹介します。

External Awards
外部での受賞

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