用語説明

eESC2002

1999年から2002年にかけて実施されたECのプログラム。約250の団体が参加し,12の作業委員会の活動の結果として標準書OSCIE(Open Smart Card Infrastructure for Europe)v2を2003年3月に規定・配布した。本成果は欧州標準化委員会CENおよび国際標準化に大きな影響を与えている。作業委員会としては,公共ID,識別および認証,電子署名,マルチアプリケーションプラットフォーム等の技術委員会のほかに,電子行政,電子ペイメント,電子保健,公共交通等のアプリケーション関連の委員会,ユーザ要件,セキュリティ等の横断的な委員会があった。

eESCは年2回の割合で,欧州内でオープン会議を開催する形で活動を継続していたが,現在活動をGCF(Global Collaboration Forum)へとシフトしている。

◆《GCF(Global Collaboration Forum)》

eESC(欧州),NICSS(日本),NIST(米国)が中心となって立ち上げたフォーラム。現在では,ISO,GP(Global Platform),MULTOS等,他の世界のICカード関連の標準化組織が参加して,定期的な会合を行っている。検討対象としては,電子認証,APダウンロード,機械可読旅行文書等が挙げられており,現在eIDへの検討と推移しつつある。