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2月号 2012 Vol. 10 No. 2

English

Feature Articles: Imaging and Sensing Technologies for Safety and Security

■ 概要
東日本大震災以降、私たちの安心・安全な生活を支えるさまざまな技術への期待がますます高まってきています。本稿では、NTT研究所において研究開発を進めている、「見えないものを見える化して」安心・安全を実現するイメージング・センシング技術について紹介します。
■ 概要
NTTは通信アクセス網を支えるコンクリート柱を維持管理するために、日常の保守点検を徹底しています。本稿では、貼紙防止シート下のコンクリート表面状態を透視し、隠れたひび割れを検知するミリ波イメージング技術を紹介します。
■ 概要
NTTでは、保有する通信インフラ用のコンクリート構造物の安全な設備管理のために定期的な点検診断を実施しています。本稿では、遠隔撮影したコンクリート柱の写真から微細なひび割れを検知する画像処理技術を紹介します。
■ 概要
我々は、テラヘルツ電磁波の特性を活用して、火災現場等における危険ガスの存在を遠隔から検知するシステムの実現を目指しています。本稿では、試作した遠隔分光センシングシステムの概要を紹介するとともに、ガスセルを用いて評価したテラヘルツ帯電磁波の煙に対する透過特性と、実スケール模擬火災を用いて行った遠隔危険ガス検知の結果について報告します。
■ 概要
NTTフォトニクス研究所では、テラヘルツ波を利用した各種システムのテラヘルツ波発生器として用いることを目的に、小型・軽量、高出力・広帯域、かつ周波数掃引可能なフォトミキサモジュールを開発しました。周波数0.35 THzでフォトミキサとして世界最高出力を達成するとともに、広い波長可変幅を実現しましたので報告します。
■ 概要
テラヘルツ分光法は水素結合や水和結合、そのほか分子ネットワークに関する化学結合などに関して、分子間の相互作用の検出や同定を可能にします。最近の超短パルスレーザや光伝導アンテナなどのテラヘルツ部品の性能向上によって、テラヘルツ時間領域分光法(THz-TDS)の感度が向上し、テラヘルツ化学イメージング(TCI)が可能となってきました。本稿ではTHz-TDSおよびTCIの原理について説明し、アミノ酸を例に多成分の定量分析法について解説します。さらに、その応用例として医薬品の結晶多形の可視化技術について紹介します。
■ 概要
ベンゼンは健康被害を与えることが知られていますが、多くの工業製品やその製造過程で良く使われています。そこで私たちは、これまでに1 ppbの検出下限を有する大気環境モニタ用ベンゼンセンサを開発してきました。今回、水中のベンゼンにおいてもバブリング抽出法と浸透気化法に基づくモジュールを追加することで、1 ppb以下の検出感度を達成できました。

Regular Article

■ 概要
表面弾性波によって半導体内を移動する電子スピンの運動を調べるために、磁気光学カー顕微鏡を用いた実験を行いました。本手法によりスピンが移動しながら回転する様子を2次元像として捉えることが可能になり、スピン歳差運動周波数が進行方向に対して異方性を有することが分かりました。これは異なる起源を有する複数のスピン軌道相互作用が存在するためと考えられます。さらにスピン歳差運動の表面弾性波強度に対する依存性を理論的に解析し、表面弾性波がもたらす歪みやピエゾ電場がスピン軌道相互作用を変化させることを明らかにしました。本現象は、スピントランジスタや量子コンピュータなどの将来のスピントロニクス応用に向け、新しいスピン操作方法を提供するものと期待できます。

Practical Field Information about Telecommunication Technologies

■ 概要
本稿では、ソルベントクラックによるプラスチック部品の破損事例とその対策を紹介します。隔月で掲載する、通信技術の基礎知識をテーマとするシリーズ第9弾です。今回は、NTT東日本 ネットワーク事業推進本部 サービス運営部 技術協力センタ 材料技術担当の方にご協力いただきました。

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External Awards
外部での受賞

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