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9月号 2012 Vol. 10 No. 9

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■ 概要
1983年に南アフリカに設立されたDimension Data社。ネットワークを中心とした総合的なITソリューション・サービスプロバイダとして、ワールドワイドにビジネスを展開。2010年にNTTと手を結び、さらに高いパフォーマンスを追求しています。CTO(最高技術責任者)のEttienne Reinecke氏に同社の気質、変動する市場においての成長戦略、今後の抱負を伺いました。

Front-line Researchers

■ 概要
人間の視覚的認識が運動、形態、色彩などの処理モジュールの相互作用と情報統合によって形成されることを精緻な心理物理学的方法を用いて明らかにした西田眞也上席特別研究員。今後も国際的な活躍が期待される西田研究員に研究の意義、およびさらなる目標について伺いました。

Feature Articles: Quantum Computing

■ 概要
量子コンピュータのハードウェア研究が活性化し、すでに10年以上が経過しました。その結果、基本素子である量子ビットの状態を操作する技術は格段に向上しましたが、一方で根本的な問題も明らかになっています。本特集では、このような問題点の克服に向けて、NTT研究所において進めている新しい試みについて紹介します。
■ 概要
人工的につくられる超伝導量子ビットは、制御性・拡張性に優れていますが、情報の保持時間が短いという問題があります。一方、自然界に存在するダイヤモンド結晶中のスピン集団は、逆の特性を持ちます。そこで本稿では、両者の長所を生かした超伝導・ダイヤモンド複合系における量子メモリの原理実験について解説します。
■ 概要
超伝導ループの電気回路から構成される磁束量子ビットは、エネルギーが離散的な人工原子とみなすことができます。NTT物性科学基礎研究所では、この量子力学的な性質が顔をあらわす電気回路を用いることで、量子系に対する測定がどのように行われるかを理論と実験の両面から明らかにしようとしています。
■ 概要
最近の研究では、量子コンピュータを構成する量子ビットに電子スピンを利用することが提案されています。本稿ではスピン軌道相互作用を使ったスピン回転の機構を解説した後、その大きさの定量的な決定に関する最新の研究結果を紹介します。
■ 概要
光格子はレーザ光でつくった人工の結晶です。本稿では、ナノ・ケルビンという極低温まで冷却させた原子の気体をこの中に閉じ込めて、物質が示す多様な特性を探求する量子シミュレーションについて解説します。さらに、この技術を応用して、京都大学とNTTが世界で初めてつくり出すことに成功した物質の新しい量子状態についての研究成果を紹介します。

Regular Article

■ 概要
本稿では、R&Dクラウドを実現するクラウドコンピューティング環境におけるHDD故障への対処手法を紹介します。HDD故障に起因する課題には、HDD毎の故障頻度をいかに把握するかという課題、特定のHDDに対する寿命をいかに把握するかという課題があることを指摘します。1番目の課題には、HDDの寿命分布を用いて交換用HDDの必要数を推定する手法を提案します。また、2番目の課題には、HDDの故障物理を用いてHDDの余命を推定し、定期的な保守時にHDDを予防交換する手法を提案します。

Global Standardization Activities

■ 概要
2012年1月にスイス・ジュネーブで開催されたTSAG(Telecommunication Standardization Advisory Group)において、新しく3つの時限研究組織(FG: Focus Group)の設立が合意されました。ここでは、これらのFGの設立経緯とNTTとして重点的に対応を予定している災害対応のFGについての方向性、および主なTSAGでの結論を紹介します。

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部での受賞もしくは投稿した論文の抄録

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