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3月号 2024 Vol. 22 No. 3

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■ 概要
NTTの通信インフラを構成するシステムやサービス運用にかかわるシステムをソフトウェアの側面から支えるNTTコムウェア。NTTドコモグループの一員となり、ソフトウェアのプロフェッショナル集団として、NTTドコモグループのビジネス拡大の基盤ともなるシステムの開発も手掛けています。通信という社会インフラに加えて、その先の社会に新たな価値を提供し続ける柏木利夫NTTコムウェア代表取締役副社長に、ソフトウェアのプロフェッショナル集団としての強みとトップとしての心構えを伺いました。

Front-line Researchers

■ 概要
映像符号化においては、符号化された映像を「極力きれいな」映像として復号するために、撮影した元の映像に含まれる雑音(ノイズ)を除去することがポイントとなり、それにより符号化の効率も向上します。このため、多くの撮像系研究者がこれに取り組み、現在ではランダム雑音に関しては、光子の不規則な飛来に由来するショット雑音以外は、限界まで除去することが可能となったとされています。このように嫌われる存在の雑音ですが、逆にこれを活用することでさまざまな効果を得る研究も着目されています。この雑音を活用することで、「光が持つ明るさの揺らぎを利用してデジタル値の上限を超えた明るさを推測する技術」を創造したNTTコンピュータ&データサイエンス研究所 高村誠之客員上席特別研究員に、「上限突破センシング」により画像の「真の明るさ」を推測する技術と、研究者として基本姿勢としている、「疑う」「非安住」「断らない」「寝かせる」という4つのキーワードについて伺いました。

Rising Researchers

■ 概要
データセンタトラフィックの増大やトランジスタの微細化によるLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)の高性能化に伴い、電気配線の伝送容量がシステムの処理性能上ボトルネックとなることが問題視されている昨今。この課題解決に向けて強く求められているのが、容易に大容量化が可能な光伝送を電子回路に近い配線へ適用するための「光電融合技術」です。光電融合の未来に向けて「異種材料融合と集積技術を用いた高性能光デバイス」の研究開発に取り組む、開達郎特別研究員にお話を伺い、新たな未来を切り拓くトップランナーの取り組みを紹介します。

Feature Articles: Keynote Speeches at NTT R&D FORUM 2023 — IOWN ACCELERATION

■ 概要
本記事は、2023年11月14〜17日に開催された「NTT R&D FORUM 2023 — IOWN ACCELERATION」における、島田明NTT代表取締役社長の基調講演を基に構成したもので、人と地球のために挑戦し続けるNTTのR&Dについて紹介します。
■ 概要
本記事は、2023年11月14〜17日に開催された「NTT R&D FORUM 2023 — IOWN ACCELERATION」における、大西佐知子NTT研究開発マーケティング本部長の基調講演を基に構成したもので、プロダクトアウトの視点でのR&Dと、マーケットインの視点でのR&D、2つの側面について紹介します。
■ 概要
本記事は、2023年11月14〜17日に開催された「NTT R&D FORUM 2023 — IOWN ACCELERATION」における、木下真吾NTT研究企画部門長の基調講演を基に構成したもので、NTT 版LLM(Large Language Model)「tsuzumi」とIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)の実用化に向けた取り組みについて紹介します。

Feature Articles: Efforts in the Environmental and Energy Sector to Create a Sustainable and Resilient Society

■ 概要
NTT宇宙環境エネルギー研究所では、地球環境の再生と包摂的かつサステナブルな社会の実現をめざし、これまでのNTT研究所にはあまりなかった型破りな研究テーマを設定し、宇宙視点から地球を見つめ直し、地球環境の未来を変えるさまざまな挑戦を行っています。本稿では、設立から3年半が経過した当研究所の最新の取り組み状況と将来展望を紹介します。
■ 概要
NTT宇宙環境エネルギー研究所では、環境負荷ゼロを実現するため、新たなエネルギーの創出、効率的かつレジリエント性の高いエネルギー輸送、CO2の効果的な吸収、変換の研究開発に取り組んでいます。本稿では再生可能エネルギーを最大限に有効活用する仮想エネルギー技術、高信頼な直流給電を活用した直流グリッドによる次世代エネルギー供給技術、およびカーボンニュートラルの実現に資する、海洋の食物連鎖を活用した海洋中CO2削減技術について紹介します。
■ 概要
NTT宇宙環境エネルギー研究所では、クリーンで持続可能な次世代エネルギーの実現に向けて宇宙太陽光発電の研究を進めています。本稿では、現在NTTで構想中の宇宙太陽光発電システムを説明し、その中で必要なレーザによるエネルギー伝送技術や、太陽光をレーザ光に変換する技術、レーザを高効率で電力に変換する技術について、課題と取り組み内容を紹介します。
■ 概要
NTT宇宙環境エネルギー研究所 レジリエント環境適応研究プロジェクトでは、地球環境・人間活動の未来予測と環境適応の技術開発を通じて、将来的な変化を柔軟に受容できるレジリエントな社会の実現をめざしています。私たちが取り組む研究テーマの中から、宇宙放射線バリア技術、地球環境未来予測技術、および海洋生態系循環予測技術の最新研究動向について紹介します。
■ 概要
私たち環境社会循環予測技術グループでは、環境、経済、社会が相互に関連しより良く安定した状態「包摂的サステナビリティ」の実現に向け、複数の異分野モデルから構成された循環システムを計算機上に実現し、地球規模の包摂的な循環の変化を予測することに取り組んできました。本稿では、これらの取り組みから、「環境と経済の相互作用を考慮した地球規模の環境負荷予測」と「Beyond GDP時代における新しい豊かさの指標(Inclusive Wealth Index)とその将来予測技術」を紹介します。

Regular Articles

■ 概要
IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)の研究開発では、APN(All-Photonics Network)の高速性を活かし、数十から数百キロ前後のデータセンタ間をアプリケーションレベルで大容量なデータ転送を可能とするため、RDMA(Remote Direct Memory Access)を用いた長延化の研究開発を行っています。本稿では、筆者らがIOWN Global Forumにおいて提案を行っている、RDMA over Open APNの技術を紹介します。また、この技術では達成できない更なる大容量データ転送のための、RDMA WAN(Wide Area Network)アクセラレータについても紹介します。

Global Standardization Activities

■ 概要
一般社団法人情報通信技術委員会(TTC)におけるBSG(Bridging the Standardization Gap:標準化格差解消)専門委員会の活動の一環として、アジア太平洋地域諸国からICTの利活用と標準化の推進・普及に携わる大学教授や政府機関関係者を招き、日本の農水産業、教育、環境、医療、災害対応等におけるICT活用の事例紹介や参加者どうしの意見交換を行うミーティングを開催しました。ここでは、2023年10月に東京と北九州で実施された本イベントについて報告します。

Information

■ 概要
2023年11月14〜17日の4日間にわたり、「NTT R&D FORUM 2023 — IOWN ACCELERATION」を開催しました。本稿では本フォーラムの開催模様を紹介します。

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部での受賞もしくは投稿した論文の抄録

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