用語説明

IPv6

Internet Protocol version 6

インターネット利用の急激な拡大により顕在化してきた問題の解決,および新たな利用分野の開拓と利用者の増加により,インターネットに要求されるようになった機能を同時に実現するものとして標準化されたインターネットプロトコル

IPv6の特徴は以下のとおり。

① IPアドレス空間を32bitから128bitに拡大

② 階層的なアドレス管理による経路情報の削減

③ 機器固有アドレスの割当てとネットワークアドレスの自動付与によるプラグ&プレイの実現

④ フロー制御機構と通信種別フィールドの利用,およびマルチキャスト通信による効率的なパケット転送の実現

⑤ IPsecの採用によるホスト間での安全な通信路の実現

⑥ IPパケットのヘッダ構成見直しによる処理の高速化

⑦ 現行インターネット技術(IPv4)からの円滑な移行と,IPv6/IPv4の共存

IPv6は1996年に標準化された。その後,世界各地で実運用IPv6ネットワークが構築され,商用IPv6サービスが開始されるなど,順次普及が進んでいる。