用語説明

OLCR法

Optical Low Coherent Re-flectometry

空間分解能が高く,かつ操作の簡便な反射減衰量測定器としてNTT光エレクトロニクス研究所(当時)で開発された。

測定原理は,図に示すとおり,光源からの光を分岐結合器により2つに分け,一方の光路に可動ミラーを取り付ける。他方には被測定物を接続する。被測定物からの反射光と可動ミラーからの反射光は再び分岐結合器で合流するが,両者の光路長が等しい場合に干渉現象を起こす。光源からの光の出力および可動ミラーからの反射光強度が一定であるとき,干渉光の強度は被測定物の反射率の2乗に比例することを利用して反射減衰量を測定する。

この方法を用いると空間分解能は使用する光源のコヒーレンシー(可干渉性)によって決まり,低可干渉性光源であるLED(発光ダイオード)を使用すると100 mm以下の空間分解能が期待できる。

図_OLCR法