用語説明

OMG(オブジェクトマネジメントグループ)

Object Management Group

オブジェクト指向技術を利用したシステム開発を効率良く行うために,オブジェクト間でメッセージの授受を行うための基盤を整備し,その機能を標準化する目的で1989年に設立された標準化団体で,1999年3月時点で800以上のメンバが参加している。ISO等とは異なり,業界標準を定めるための団体で,最新の技術動向を視野に入れ,短期間で標準化を行うべく活発な活動を行っている。

1991年にORB上の基本的なインタフェース,インタフェース定義言語(IDL),IDLC言語とのマッピング等を規定したCORBA 1.1仕様が採択され,1994年には既存のORBの機能拡張,IDLC++,SmallTalkとのマッピング,そして異なるORB製品間の相互運用をするためのプロトコルGIOP/IIOP等を規定したCORBA 2.0仕様が採択された。1997年8月にCORBA 2.1仕様がIDLで漢字等を扱うための拡張,IDLとCOBOL,Adaとのマッピングに関する規定が追加されている。

OMGが標準化を行っている基盤の仕様は,CORBA(Common Object Request Broker Architecture & Specification)と呼ばれ,すでにその仕様を実装した製品が多数市場に出回っている。OMGはまずCORBAの基本的なアーキテクチャの検討を行い,OMAとしてとりまとめ,OMAの制定後,OMGはCORBAの中でも最も基本的な部分の標準化に着手した。

http://www.omg.org

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