用語説明

PDP(プラズマディスプレイ)

Prasma Display Panel

放電で励起されたプラズマ状態のガスの発光を表示に使用することを狙って開発されたディスプレイ。薄くて,消費電力の少ない「壁掛けテレビ」を目指して開発が進められている。LCD(Liquid Crystal Device)がLSIと同様なプロセスで製作されるため,大面積というよりは小面積の高精細なパネルに向いているのに対し,PDPは印刷技術を主体にした手法で作製できるので,比較的大面積のパネルがつくりやすい。またPDPは自ら発光するため,LCDで問題となっている視角による色変化がない(多人数で見るテレビには必要な特性)。CRTやPDPは構造の中に光を発する機構を備えており,発光型または自発光(型)ディスプレイに分類される。

◆ 《カラーPDP》

カラー(色)表示が可能なPDP。単色のPDPはプラズマ状態のネオン(Ne)ガスからの発光を表示に利用するが,カラーPDPではプラズマ状態のキセノン(Xe)ガスの発光する紫外光で蛍光体を励起する方法が用いられる。光の三原色(赤,緑,青)に対応して蛍光体を塗り分けた多数の放電管が並んだものと考えることができる。