用語説明

SDH(同期ディジタルハイアラーキ)

Synchronous Digital Hierarchy

B-ISDNを収容できるNNI(ネットワーク・ノード・インタフェース)。1988年11月にITU-Tにおいて標準化された新しいディジタル多重化階梯であり,従来世界中に存在していた複数の多重化階梯を1つにした世界統一のハイアラーキ。156 Mbit/sを基本速度とし,今後の各種高速サービス信号や既存速度の信号を柔軟に同期多重化できる構造を有し,既存の低速信号から将来の高速サービス信号までを効率良く処理するため,全同期多重化を採用している。

◆ 《SONET(Synchronous Optical Network)》

同期光ファイバネットワーク。日本ではSDH,米国ではSONETと呼んでいる。

◆ 《セクションオーバヘッド(SOH:Section Over Head)》

セクションの運用状態や保守操作上の機能を有したSDHのフレームセクションオーバヘッドと呼ぶ。SDHのフレームには主信号以外に,網管理・保守・運用に関する信号がオーバヘッドとして含まれている。51.84 Mbit/s段におけるSOHは図のようになり,A1,A2等の各バイトは表のような機能を持つ。ここで,上部1~3行まではRSOH(Regenerator SOH)と呼ばれ,中継セクション区間ごとに各バイトの情報を書き換えることができる。また,下部の5~9行まではMSOH(Multiplex SOH)と呼ばれ,セクション区間でのみ,各バイトの情報が書き換えることができる。

図_セクションオーバヘッドの例表_セクションオーバヘッドの機能