用語説明

TNMS Engine

TMN(Telecommunications Management Network)国際標準インタフェースに整合したネットワーク管理システムオペレーションシステム(OpS)の効率的開発に用いられる開発ツール(ソフトウェア)。NTT光ネットワークシステム研究所(当時)で開発されたもので,ATMネットワーク等の実用OpSの開発に適用して有効性を実証した。

利用のメリットは以下のとおり。

① コーディング作業が総プログラム量の約30%で済む。

② OpSの仕様変更や機能追加に比較的柔軟に対応できる。

③ TMN国際標準に完全準拠したシステムが実現可能であり,それにより他OpSと容易に接続できる。

TNMS Engineはコア部分と支援ツールとに分けられ,前者はTNMSカーネルGDMOトランスレータ,後者はスーパーマネージャ,GDMOエディタGDMOビューアで構成されている。

◆ 《スーパーマネージャ》

任意の構造を持つCMIPメッセージを発信し,その応答やイベントリポートを解析できるツール。システムに使用される各管理オブジェクトの状態を監視制御したり,エージェントの動作確認をするのに便利で,開発過程で効果を発揮する。

◆ 《GDMO(Guidelines for the Definition of Managed Objects)トランスレータ》

振舞記述を付加した管理オブジェクトから,C++言語のソースプログラムを自動生成するツール。管理オブジェクトの文法チェック機能も持っている。

◆ 《GDMOビューア》

GDMOの構造を整理し,内容を系統立ててとらえるようにしたツール。