用語説明

UNIX(ユニックス)

UNIXは1969年にAT&T社のベル研究所のケン・トンプソン,デニス・リッチーらによって開発されたオペレーティングシステムで,「ユニックス」と発音。ワークステーションなどのミニコンピュータ分野における標準OSの地位を確立したUNIXは,マルチユーザ対応,ネットワーク対応,高機能ユーザインタフェースという特徴を持っている。ほとんどが高級言語であるC言語で記述されているため,移植性が高く,様々なメーカのシステムに採用されている。UNIXはX/Openカンパニーリミテッドが独占的にライセンスを所有している米国並びにその他の国における登録商標。

◆ 《USL(UNIX System Laboratories)》

UNIX System Vの開発を行った会社。AT&Tベル研究所で開発されたUNIXオペレーティングシステムの開発・ライセンス管理を担当する会社として,1989年にAT&TからUSOとして発足。1990年より同社名となる。1993年にNovell社に買収され,現在Novell UNIXシステムグループとなっている。

◆ 《XENIX(ゼニックス)》

Microsoft社が1982年に発表したIntel 8086チップ上で稼動するPC用UNIXシステム。現在はSCO社によって販売とサポートが引き継がれており,米国PC用UNIXシステム市場で最も普及しているものの1つである。

◆ 《XPG(X/Open Portability Guide)》

UNIXの標準化団体X/Open(1984年設立)が規定した標準の仕様書。

◆ 《EUC(Expanded UNIX Code)拡張UNIXコード》

1985年に日本語UNIXシステム諮問委員会の提案に基づいてAT&T社が定めたマルチバイトコードの枠組み。このEUCの枠組みで,日本語コードばかりでなく各国の文字コードが規定されている。