用語説明

アニメーション通信

見たい映像,見せたい映像を作成・通信する技術として,映像をエッセンスに分解して構造化し,ワープロで文書を作成・編集するように,映像を自由に処理できる(プロセッサブル)映像処理技術を「セマンティック映像技術」と定義し,本技術を具体的に適用する新しい通信形態。

映像のエッセンスをコンピュータが認識し,映像を加工/編集が可能な形態に変換して通信し,見たい/見せたい形態で合成再生する,新しいコンセプトの映像通信。カメラから映像を取り込み,物理情報(形状,動き変化),内容情報,意図情報等のエッセンス情報を抽出し,映像情報を構造化する。

通信形態は,テレビ電話等,端末-端末間の会話型通信,情報提供,電子メール等,センタ-端末間,または端末-端末間の蓄積型通信のどちらの形態も適応する。アニメーション通信で扱う映像は,テレビアニメのような線画の合成表示だけでなく,実写映像の形状,動き変化を基にした実写映像の合成表示も含まれる。アニメーション通信の特徴として,①形状/動き等の映像エッセンスの抽出/伝達,②映像の情報量,処理量の削減,③テキストから映像,実写映像から線画等の映像情報の変換,④形状/動き等のエッセンス情報の強調,⑤仮想映像生成,⑥インタラクティブ映像操作,が可能になる。