マルチメディア弱者救済というコンセプトで，カードコンピューティングという全く新しい概念をとり入れた「誰でも使える」カードコンピューティング端末。

本端末は，テレビと通信回線を接続し，「IDカード」と「サービスカード」の２枚のICカードを用いてインターネットのホームページにアクセスすることができる。「IDカード」にはインターネットにアクセスするために必要な情報（ID，パスワード，DNS等）を，「サービスカード」にはホームページのURL（ページの所在を示す文字列）情報等を登録している。この２枚のICカードを「カードでね！」の指示に従ってカードスロットに挿入するだけで自動的にダイヤルアップ接続し，「サービスカード」に登録されているホームページにアクセスできる。

◆ 《いまどこマピオンBOX》

「カードでね！」と（株）サイバーマップ・ジャパンが提供するインターネット上の位置情報検索サービス「いまどこマピオン」を組み合わせ，NTTパーソナル通信網（株）（当時）のPHS端末携行者の位置情報を，インターネットのディジタル地図情報サービス「マピオン」上に表示するもの。「マピオン」とは，サイバーマップ・ジャパン社が運営するインターネット地図サービス（http://www.mapion.co.jp）。PHS番号と位置検索用の暗証番号を事前に記録したサービスカードを「カードでね！」に挿入するだけで，PHS端末携行者の位置をディジタル地図上に表示できる。