用語説明

CD-R

Compact Disk-Record-able

パソコンで使われているCD-ROMと同じ直径12 cmで,CD-ROMと同じディスクフォーマットの1回だけ書込可能な追加記録型光ディスク。記録後のディスクはすべて市販のCDプレイヤおよびCD-ROMドライブで再生が可能。書き込んだ信号は消したり,書き直すことはできない。CD-Rは,①有機色素系の記録膜が反射膜の下に形成されていることと,②ピットの代わりに少しうねった溝が形成されている,以外はCDと同じ。記録時には,ピットがないので溝のうねりを利用して光スポットを溝の上に位置決めする。そして再生時より1桁強いレーザ光(約7mW)を当てて記録膜を熱変形させ,反射率を低下させたピットを形成する。このようにして書き込んだ信号はCDと同様の再生光量の変化として再生できる。したがって一般に普及しているCDプレーヤ,CD-ROMドライブで再生することができるので,業務用のディジタル録音メディア,CD-ROMソフトの製作用,さらにデータ記録・保存用等に需要が広がっている(図)。

図_CD-RおよびCDの構造