用語説明

シングルホップ接続

信号の伝搬遅延が大きい衛星通信を公衆通信網に利用する場合,通信品質を損なわないよう衛星回線を経由する回数を1回のみに制限している。これをシングルホップ接続という。

◆ 《ダブルホップ》

エンド・エンドの通信において,その途中の伝送区間で2回衛星を経由することをダブルホップといい,この場合,伝搬遅延時間が一層長くなることから極力この通信形態を避けることが望ましい。通信衛星は地上高度約3万6,000 kmの静止軌道上にあるが,この通信衛星を利用した通信では,地上から発射された電波が衛星で中継され,再び地上に返ってくるまでに約0.25秒の伝搬遅延が発生する。このため,通話時における反響(エコー)の消去や,データ伝送効率の低下を防ぐための技術的な配慮が必要となる。