用語説明

新ATOMICS(新トラヒック統合管理システム)

Advanced Traffic Observation and Management Information Collecting System

公衆電話網のサービス品質向上とコスト削減を目的とした新しいトラヒックネットワークオペレーションを実現するシステム。強靱かつスリムなネットワークを実現するためにAT&T社との共同開発により導入された。お客さまに対するサービスを表すサービス網と,交換機間の回線資源の状態を表す回線網といった2つの階層によりネットワークを捉えるとともに,従来の呼量ベースに加え呼数ベースでの監視を実現した。またネットワーク管制業務を分,時の周期で行うとともにネットワーク管理業務を日・週の周期で全国一元的に行うことが可能となった。

◆ 《RTNMS(Real-Time Network Management System;実時間トラヒック管理システム)》

新ATOMICSの構成要素で,ネットワーク管制業務を支援するシステム。ネットワークで発生したサービス品質低下,回線容量の低下などの異常を実時間で画面表示するとともに詳細なトラヒックデータ,回線容量のデータをオペレータの要求により画面表示する。

◆ 《TNAS(Trunk Network Administration System;回線網トラヒック管理システム)》

新ATOMICSの構成要素で,回線網トラヒック管理を支援するシステム。調査期間データの作成,品質劣化回線および低使用回線の抽出,調査期間データに基づいた必要な回線数の提案,回線オーダの作成,並びに回線サービス状況等についてのレポート作成等を行う。

◆ 《DCCS(Data Collection and Concentration System;データ収集システム)》

新ATOMICSの共通基盤で,新ATOMICSの業務アプリケーションが必要とする3分周期,1時間周期トラヒックデータおよび交換機の接尾状態を示すルーチング関連データを収集する。

◆ 《TDBS(Traffic Database Management System;トラヒックデータベースシステム)》

新ATOMICSの構成要素で,全国市外中継交換機から収集した所データルーチング関連データ)を基にデータベースを自動更新する機能を有している。複数システムで共用可能な共通データベースとして,特定のアプリケーションを前提としないデータ構造となっている。

◆ 《IDS(Information Delivery System;情報配信システム)》

新ATOMICSの構成要素で,故障情報,トラヒック疎通状況等の情報を必要とする配信先(カスタマサービスフロント,保守部門,網管理部門)に提供する。