用語説明

電子現金

電子現金とは,その名前のように日常私たちが使っている財布の中の現金を電子的なデータに置き換えたもの。電子的な形態になっているので次のような便利な点が生じる。

① ネットワークでつながってさえいれば,どこででも支払が可能(空間的制約からの脱却)。

② いつでも現金が下ろせる(時間的制約からの脱却)。

③ 現金を持ち歩くということがなくなる。また,他人が拾っても使用できないようにすることが可能。

④ 現金で一番トラブルが生じやすいおつりを間違えることや,おつりを渡すための行為が不要になる。

⑤ インターネットの買い物に有効。インターネットでは,情報が商品になり得,情報化された商品は時間と空間を乗り越えてその場で手に入れることができる。それに対応する対価は即金であるのがふさわしい。

現実化するまでには,金融政策,金融制度に絡む問題や,電子現金を支えるハードウェア環境など多くの解決すべき課題がある。