用語説明

トラヒック制御システム(TCS-V2)

法令で定める電話サービスの接続品質を確保するために,NTTでは基礎トラヒックに基づき設備を準備しているが,地震等の発生時に家族等の安否を気遣う電話が被災地に集中したり,ラジオ・テレビ番組でのリクエスト企画に対する特定の電話番号へ一斉にトラヒックが集中する等,ネットワーク容量をはるかに超えるトラヒックが発生する場合がある。このようなトラヒックの集中状態を放置しておくと,ネットワークの処理能力が低下し,やがてはネットワークが麻痺状態に発展する恐れがある。このようなネットワークの処理が継続して低下する状態を「輻輳」と呼び,輻輳状態になると本来つながったはずの呼までつながらなくなるため,NTTでは加わる呼数を制限して,できるだけ多くの呼がつながるように通話量の制限を実施している(完了呼数の最大化)。その制御するシステムを「トラヒック制御システム」という。