用語説明

燃料電池

燃料が持っている化学エネルギーを連続的に,直接,電気エネルギーに変換する装置。乾電池や蓄電池は蓄積された化学エネルギーを電気エネルギーの形で取り出すものであるのに対し,燃料電池は,それ自体にはエネルギーの蓄積機能はなく,外部から燃料を供給して電気エネルギーを取り出す機能を持つ発電装置。最終的に発電反応が行われる燃料電池本体部(スタック)には,燃料として水素と酸素が供給され,これらが電気化学的に反応して発電が行われる。NTTでは,近未来のエネルギー源としてリン酸型燃料電池を採り上げ,これを核にした通信用エネルギーシステムの研究を進めている。

◆ 《補機損失》

燃料電池を運転するためには,燃料電池パッケージ内に空気ブロアやヒータ等の補機が必要である。これら補機を運転するのに必要な電力を補機損失と呼ぶ。

◆ 《交流電力連系技術》

燃料電池の電気出力を商用電力やエンジン出力等の交流電力系統と接続したうえで,通信設備等の負荷へ給電することをいう。これにより,燃料電池は定格での運転が可能となり,高効率で運転することができる。